sp
その22(りらく2012年12月号)

アウトドア派「税理士」大藤正樹のひとりごと

後烏帽子岳

11月はじめに今年最後の山行とキャンプに出かけました。行き先は宮城蔵王のえぼし蔵王スキー場から股窪(またくぼ)、ろうずめ平を経由して後烏帽子岳の北側から頂上を目指すルートです。後烏帽子岳の東側はえぼし蔵王スキー場となっており、12月からは大勢のスキーヤーやスノーボーダーで賑わいます。

エコキャンプみちのく

今回は、ゲレンデに雪が積もる前の静かな時期をねらって登ることにしました。澄川の渓谷をはさんでエコーライン側の景色を見渡すことができる、お気に入りのルートです。麓付近の紅葉は既に終わっており、途中からは前日に降った雪が解けずに残っていて、後烏帽子岳の頂上付近は積雪こそ少ないものの完璧な冬山状態でした。頂上からは、雲の間から久しぶりに蔵王連山を間近に眺めることができ、大いに満足しました。
下山後は、途中、遠刈田温泉で冷えた体を温め、川崎の釜房湖畔にある「エコキャンプみちのく」に向かいます。県内の殆どが11月以降は閉鎖となっているため、この時期利用できる数少ない貴重なキャンプ場です。なお、この「エコキャンプみちのく」も11月いっぱいで休業となるようです。

焚き火とダッチオーブン

寒い時期のキャンプの楽しみは、焚き火と暖かい食事です。先ずはテントを張る場所を決め、風除けのタープを張ります。風除けが出来たら、今度は焚き火の準備。キャンプサイトの周辺に落ちている枯れ木や細い枝を拾い集めます。このキャンプ場は周りが広葉樹の林で囲まれており、散歩がてら林の中を歩くと簡単に燃料の薪が集まります。気温が低いので枯れ木だけでは なかなか燃え上がらず、少しだけ持参した炭を焚き火台の底に置いて火力を補うのがコツです。太い木が燃え上がったら先ずはビールで乾杯。今日の山行の無事に感謝します。

ビーフシチューの出来あがり

 一息入れたところでビールはそこそこに、飲み物は熱燗とホットなお湯割り焼酎が主役となります。今回のメイン料理は、ダッチオーブンで作るビーフシチュー。牛のすね肉を、時間をかけ焚き火で煮込み、玉ねぎやジャガイモなどの野菜をふんだんに入れていただきます。ダッチオーブンを使うと肉も野菜も一層美味しくなるのが不思議です。

トーストとウィンナー

翌朝は、残ったビーフシチューを温め、おこり火で焼いたカリカリのトーストとウィンナー、暖かいコーヒーとともにいただきます。澄み切った朝の空気の中、まったりとした時間が流れていきます。師走の気ぜわしい季節に入る前のひととき、静かな山と暖かなアウトドア料理を楽しみました。


今年も残すところあと1ヶ月弱となりましたが、年末ともなると宝くじの抽選会があったりして、夢を求めてお買いになられる方も多いのではないでしょうか?
宝くじは江戸時代からあったそうですが、現在は法律により自治体が発行しています。明るい話題が少ないなかで、僅かのお金で万が一の大当たりを期待して、しばらくの間夢を楽しんでみるのも悪くありません。
ところで、万が一1億円が当たったら税金はどうなるのでしょうか?嬉しいことに宝くじの当選金には一切税金はかかりません。確定申告の必要もありません。ですから、当選金の全てが自分のものになります。
とはいうものの、もともと宝くじの収益金の半分近くは自治体の収益とされるので、いわば宝くじ自体が税金の一部なのです。収益金から税金を差し引いた後のお金を当選者へ当選金として分配しているのです。お小遣いでしばしの間夢を買い、地元に税金も納める。宝くじは、どちらにとっても結構なものです。

sp