先日、東日本大震災の被災地を自転車で巡る「ツール・ド・東北2013in宮城・三陸」に参加しました。主催者側の発表によると参加者は1,314名。地元の方だけでなく遠く関西や東京方面からも多くのサイクリスト達が集まり、未だ震災の爪跡が残る三陸沿岸を自転車で走り抜けました。
陸上の為末大さん、パラリンピックの佐藤真海さん等の著名人やツール・ド・フランスで日本人として初めて完走したプロの自転車選手なども参加され、コースの途中に設けられたエイドステーションでは、地元のボランティアの方々がサンマのつみれ汁やホタテの浜焼きなどを用意してくれるなど、大いに盛り上がりました。
私は、娘と二人で参加。3つあるコースのうち一番距離の短い60キロを走ることにしました。石巻専修大学をスタートして万石浦から女川に入り、更に海沿いの道を、アップダウンを繰り返しながら雄勝から山越えして、あの大川小学校の近くの新北上大橋のたもとに出て、そこから北上川の土手沿いの直線コースを遡上してスタート地点まで戻るという変化に富んだコースです。
私達は、エントリーの受付が開催前日であった為、前の日に神割崎キャンプ場にテントを張り、参加しました。今となってはこの地域にある数少ないキャンプ場で、以前子供達が小さい頃ファミリーキャンプで利用したことがある思い出の場所でもあります。おそらく震災直後は閉鎖されていたのでしょうが、現在は震災前と変わらない状態で再開されており、私達が訪れた当日も既に何組かのキャンパーがテントやタープを張っていました。丘の上にあり、テントサイトからは太平洋を眺めることができます。またシャワールームなど設備も充実しており、これからも多くのキャンパーに是非訪れていただきたいキャンプ場です。
また、この辺りは震災直後、妻と娘と3人でトラックに私が経営する会計事務所の顧問先からいただいた食料品や日用品等の支援物資を積み、仙台から唐桑の丘の上の避難所や石巻市内の被災者に届けるため回った地域でもあります。その頃の悲惨な状況とは比べるべくもありませんが、今回のルートとなる女川や南三陸町など大津波が押し寄せた地域は、一部を除き瓦礫の撤去が済んだだけで未だ住民が戻って来られる状況にはありません。
そのような中、全国各地から多くのサイクリストが集まり、被災地を巡る今回のツアーは、震災から2年半が経過した被災地の現状を実際に目で見てもらい、地元の方々との交流を持つことができ、とても良かったと思いました。
変わって税金のお話しです。今回は、不動産を売った場合の税金についてお話し致します。大震災以降、仙台周辺や石巻の内陸地域を中心として住宅地の地価が上昇し、土地や建物などの不動産をお売りになられた方も結構おられるのではないでしょうか?
このような不動産を他へ売却した場合、売却代金からその不動産の取得費(不動産を買った時の購入代金等)やその不動産を売却する際にかかった不動産仲介料などの諸経費を控除した残額がプラスの場合、これを譲渡所得と言いますが、この譲渡所得に対して20%(国税15%、地方税5%)の税率で課税され、翌年3月15日までに所得税の確定申告を行って納税する必要があります。