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その88(りらく2018年7月号)
尾根沿いのルート

 ゴールデンウィーク明けから梅雨入り前の約1ヵ月程の間は、天候も安定し日増しに緑が濃くなって、登山だけでなく山菜採りや渓流釣りなど、アウトドアを楽しむには絶好の季節です。 5月下旬の日曜日、冬の間に作り貯めておいた自作のフライ(毛バリ)を試すため、仙台近郊の渓流に行きました。この渓流は、冬の間は雪で道路が閉ざされており、春になっても自然に雪が融けるまでは車が入れず、新緑の時期になってようやく分け入ることができる場所です。そのため、人知れず魚影が濃くて私のお気に入りの渓流となっています。わざわざ遠くまで行かなくても、自分が住んでいる目と鼻の先にこのような渓流が未だ存在しているのは、たいへん幸せなことです。

ブナの森 渓流に降り立つと、辺りは新緑の広葉樹の林に囲まれ、木々の葉を通して降り注ぐ陽光も淡いグリーンとなって、すがすがしい空気が溢れていました。早速、ロッドを振りながら、これはと思う自作のフライを流れに投入してみます。ところが、何度かトライするものの、反応がありません。どうやら、フライの種類がマッチしていないようです。このようにミスマッチですと、いくら自慢の自作のフライでも魚は見向きもしてくれません。

七ツ森 渓流に降り立つと、辺りは新緑の広葉樹の林に囲まれ、木々の葉を通して降り注ぐ陽光も淡いグリーンとなって、すがすがしい空気が溢れていました。早速、ロッドを振りながら、これはと思う自作のフライを流れに投入してみます。ところが、何度かトライするものの、反応がありません。どうやら、フライの種類がマッチしていないようです。このようにミスマッチですと、いくら自慢の自作のフライでも魚は見向きもしてくれません。


 これまで2回にわたって配偶者への居住用財産の生前贈与について、その有利不利をお話ししてきましたが、もう一つ、この贈与が有効なケースをご紹介したいと思います。 それは、ご夫婦の老後の終(ルビ=つい)の棲家として新たに自宅を新築または購入されるケースです。配偶者に建築資金の一部または全部を贈与し、その贈与を受けた配偶者の名義またはご夫婦の共有で自宅を新築あるいは購入すれば、贈与した側の配偶者の相続財産を減らすことができます。登録免許税や不動産取得税はかかりますが、これはどちらの名義で建ててもかかりますので、その点での有利不利はありません。一方、贈与配偶者の相続財産を減らせるという点では効果的です。一旦、片方の配偶者のみの名義で住宅を新築または購入し、その後建物の一部または全部を配偶者への居住用財産の特例を活用して生前贈与する場合に比べ、不動産取得税や登録免許税の負担を一回だけで済ませられるという点では、新築または購入時にその住宅をご夫婦共有名義にした方が、これらの税金の負担の面で有利な訳です。なお、この場合でも夫婦間で贈与契約書を忘れずに交わしておくことが肝要です。 次回からは、結婚資金・子育て資金・教育資金の子や孫への一括贈与等の生前対策の方法についてご紹介したいと思います。
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