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その130(りらく2022年1月号)

 コロナの感染拡大が落ち着いた11月下旬、富山県の立山連峰にスキー旅行に行ってまいりました。北陸新幹線が金沢まで通ったおかげで、仙台から富山まで以前よりも時間をかけずに行くことができるようになりました。
 富山からさらに電車とケーブルカー、シャトルバスを乗り継いで、立山アルペンルートの中継地点である室堂ターミナルに辿り着くと、そこには岩稜に真っ白な雪をまとった立山連峰が、神々しい光を放って待っていました。室堂は標高2400メートルを超える位置にあり、東北で一番高い燧ケ岳(2356メートル)を超える高さです。室堂までは、公共の交通機関で行くことができますので、読者の皆さまの中にも行かれたことのある方がいらっしゃるのではないでしょうか?
 シャトルバスの終点となる室堂ターミナルは、ピッケルを持って岩稜を目指す登山者のパーティーやバックカントリー装備のスキーヤー、スノーボーダーに加えて、雪山見物の観光客等も多くいて、ごった返していました。早速、我々もスキーにシールを貼って目指す斜面に向かいます。室堂ターミナルの周辺は、もちろんリフトはありませんが、自分の足で登ればスキーには格好の斜面が広がっています。ところどころまだ大きな岩が出ているところもありましたが、ほとんど雪で埋まっており、スキーをするには十分です。
 斜面を登って行くと、立山連峰の主峰の雄山やそれに続く別山などが眼前に飛び込んできました。その反対側には、奥大日岳をはじめとする立山の山々が連なる見事な景観が広がっています。さらに登って斜面が急になったところでシールを剥がし、いよいよお楽しみの滑走です。雪面には既に他のスキーヤーのものと思われるシュプールが何本もありましたが、それらを避けて真っさらの雪面を選んでドロップします。ターンをするたびに粉雪が舞い、最高の気分を味わうことができました。

 下山後は、再び富山に戻って富山湾で獲れた新鮮な海の幸と地酒を堪能したのでした。

テレマークターン!室堂ターミナルの賑わい
富山の炙り〆鯖立山連山をバックに


 話は変わって、生前贈与のお話です。前回ご紹介した今回の税制改正の基となる令和4年度の税制改正の大綱が12月10日に発表されました。それによりますと贈与税の暦年課税の見直しは、令和4年は無さそうです。したがいまして、このまま贈与税の基礎控除額110万円は維持される見込みです。実際には、1月から始まる通常国会において令和4年度の税制改正法案が可決されることで確定することになりますが、その基本的な方向性を示す税制改正大綱が明らかにされたことにより、暦年課税の見直しは令和5年度以降に先延ばしされる見通しです。

 以上の通りですので、引き続き相続税対策や資産承継対策として、この贈与税の年額110万円の基礎控除を活用した、具体例や他の生前贈与の特例をご紹介して参りたいと思います。
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