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その131(りらく2022年2月号)

 今年のお正月はいかがお過ごしでしたか? 年末からお正月にかけて寒波が日本列島を覆い、私が住んでいる仙台市青葉区の芋沢周辺では、ほぼ毎日のように雪が降っていました。近くにある泉ヶ岳のスキー場は、お正月はスキーヤーやスノーボーダーで大賑わいだったようです。
 私の住まいのある団地も雪が降り積もり、30センチほどの積雪となりました。そこで、お正月の早朝、初日の出を拝むのを兼ねて家の直ぐそばにある森の中の斜面で、初スキーを楽しむことにしました。斜面の長さは200メートルほどですが、そこだけ開けた草地となっており、狭いですがスキーができるくらいの斜度があります。
 スキーはクロスカントリー用の板で、ブーツも布製の歩くのに適したものです。これで斜面を滑り降りるとスリル満点です。ゲレンデ用のプラブーツと違って足元がフニャフニャですので、ちゃんとスキーの板の中心に乗っていないと、ブーツでは支えてもらえず、バランスを崩すと簡単に転んでしまいます。
 道路脇でスキーを履いて森の中に入ります。最初は緩いアップダウンですので、クロスカントリーの選手のように、ストックを使って歩くように板を滑らせます。しばらく進んでいくと少し急になった斜面に着きました。
 連日の大雪で十分な積雪があり、しかも表面は昨晩降り積もったばかりの粉雪(パウダースノー)です。なにせ足元が頼りないので、最初は慎重にゆっくりと板を斜面に向けます。次第にスピードが出てきたので、ストックと板を操作しターンします。左右の板に前後差をつけてのテレマークターンです。ノルディックのジャンプ競技で選手が着地の際に行うあの姿勢です。板に前後差をつけると、ブーツがやわらかくても着地の際前後には転びにくくなるのです。
 最初はおぼつかなかったのですが、次第に慣れてきてスピードも上がり、ターンのテンポも上がって小回りができるようになりました。スピードが上がると、ターンする度に足元で粉雪が舞い上がります。調子に乗ってさらにスピードを上げたところ、一瞬体が遅れ転んでしまいました。雪が深くやわらかでしたので大事には至りませんでしたが、くわばらくわばらです。時刻も7時を回ってそろそろ潮時です。家に帰れば暖かいお雑煮やおせち料理がテーブルに並んでいるはずです。

テレマークターン1テレマークターン2
テレマークターン3初日の出


 話は変わって、生前贈与のお話です。基礎控除額110万円の贈与税の暦年課税制度の改正が先送りになったことは、前回ご報告した通りです。この生前贈与ですが、相続税対策としては、生前に配偶者あるいは子や孫へ自己の財産を贈与しておき、相続税が課税されないようにする、というのが基本です。ところで、この生前贈与した財産は、その後贈与者が3年以内に亡くなって相続が開始すると、既に他の人に贈与しているにもかかわらず、贈与者の相続財産に加算され相続税が課税されるという決まり(生前贈与加算)になっています。

 逆に言えば、贈与してから3年経過すれば、相続税対策として有効な贈与となるというわけです。ところで、この生前贈与加算ですが、3年縛りのない贈与税の特例があります。次回はその特例についてご紹介します。
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