sp
その156(りらく2024年3月号)

 今年もそろそろ蔵王の樹氷を観たいと思い、1月の下旬、宮城県側のすみかわスノーパークから、スキーにシールを付けて樹氷原がある宮城県と山形県の県境をめざしました。スキー場からのルートは、その上部の林道と、途中からは雪が積もったエコーラインを通って行くことができます。エコーラインは、冬季は車両通行止めとなっていますが、スキー場から樹氷見物の雪上車が走っており、道路は圧雪されています。私のようなスキーヤーの他にボーダーやスノーシューで刈田岳やその先の熊野岳を目指す登山者もいたりして、冬山としては昔から比較的親しまれているルートでもあります。
当日は、朝から晴れ間が広がり、林道の途中からはエコーライン上部につながっている尾根に上がります。尾根に上がると、目標となる刈田岳のピークがくっきりと見えてきます。さらに尾根沿いの登山ルートを登っていきますと、次第に刈田岳のピークが近づき、周りの風景も白一色の世界となってきました。やがて刈田岳直下のエコーラインに出て、そこからは道路に沿って山形県との県境に向かって進みます。次第にエコーラインも平坦となり、前方にたくさんの樹氷群が見えてきました。まだ少しやせていますが、このまま寒さが続けばこれから徐々に太く大きく育っていくことでしょう。
願いが叶い天候にも恵まれて、今年も蔵王の樹氷に出会うことができました。帰途は、さらに刈田岳のピークに続く斜面を登り、そこからシールを外して一気に真っ白な斜面を滑り降りたのでした。

深雪のラッセル
深雪のラッセル
深雪のラッセル
深雪のラッセル


 前回まで、生前贈与に関するトラブル事例をご紹介して参りました。生前贈与は、遺産の承継対策や相続税対策として大変有効な方法ですが、そのようなトラブルが起きないよう当事者間できちんと贈与契約書を取り交わしておくことが大切です。今回は、その贈与契約書の記載例をご紹介したいと思います。
 まず、贈与契約書の記載事項ですが、次の5つです。
1・贈与者の氏名及び住所、2・受贈者の氏名及び住所、3・贈与財産の詳細、4・贈与する旨の記載、5・贈与契約書を作成した年月日。
 贈与者及び受贈者の氏名は、各自が自署します。また、贈与契約書に捺印する印鑑ですが、日常的に使用している印鑑でも良いのですが、実印がお勧めです。印鑑を捺印する意味は、自署と共に本人であるということを証明することです。実印は1人1個しか印鑑登録できませんので、本人であることを証明するという点では唯一無二です。ちなみに、シャチハタなど印面がゴム製の印鑑がありますが、ゴムは変形し易いこと及び劣化し易いこと等の理由から、印鑑登録に不可であるだけでなく、贈与契約書のような重要な書類に用いることは適当ではありません。
 次回は、贈与契約書に記載する贈与財産の詳細についてご紹介したいと思います。

sp