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その157(りらく2024年4月号)

 3月の上旬、岩手県の八幡平へスキーツアーに行って参りました。八幡平は岩手山の北側に位置し、それほど標高の高い山はありませんが、岩手県内でも屈指の豪雪で知られる山域です。今シーズンは暖冬で山間部の雪も例年より少ないのですが、3月に入ってから毎週降雪があり、新雪を期待しての山行となりました。
 アスピーテライン(冬季は閉鎖中)脇の駐車場には、既にたくさんの車やワゴン車が停まっていました。我々は、スキーのガイドさんを含め計5名のパーティーで、登山口となっている松尾八幡平地熱発電所の脇からスキーに滑り止めのシールを貼って登り始めます。目指すは標高1578メートルの茶臼岳です。気温は氷点下ですが、幸運にも時折雲間から青空も覗いて絶好のスキーツアー日和となりました。
 登山口から少し登っていくと、その先は無木立の斜面が広がる一面の銀世界となりました。斜度もそれほど急ではなく、スキーで滑るには丁度よい斜面が前方に広がっています。八幡平がバックカントリーの好適地として知られていることが頷けます。
さらに標高を上げるにしたがって、北西の風がかなり強くなってきました。前方の視界も徐々に悪くなり、茶臼岳頂上手前の前山という標高1448メートルのピークに至り、ガイドさんの判断で頂上を踏むのは断念することになりました。このまま頂上を目指しても強風と視界不良で危険との判断です。頂上を踏めないのは少し心残りでしたが、十分標高を稼いで、眼下には広大なパウダースノーの斜面が待っています。バックカントリーの場合は、どちらかというと頂上を踏むことよりは、真っさらな雪の斜面をスキーで滑り降りるのがメインです。一休みしてシールを外し、皆でパウダースノーを存分に楽しんだのでした。

深雪のラッセル
深雪のラッセル
深雪のラッセル
深雪のラッセル


 先月から具体的な贈与契約書の作成方法をご紹介しておりますが、今回は、贈与契約書に記載する贈与財産の記載方法についてご紹介致します。生前贈与に関して、これまでさまざまなご相談をいただき、そのご意向を伺った上で贈与者のご希望を叶えるべくさまざまなご提案をして参りました。
 一番多いご相談は、相続税対策として生前に親から子や孫へご自分の財産を贈与しておきたいというご希望です。この場合の贈与財産は現金や預金が多いです。その次に多いのは中小企業の経営者の方が事業承継対策として後継者に自社の株式を生前に贈与しておきたいというご希望です。今月からは、これらのケースに応じて具体的な贈与の方法をご紹介して参りたいと思います。
 まず、今回は現金や預金の贈与を行う場合の贈与契約書への記載方法です。これは比較的簡単です。「現金〇〇万円を長女の○○に贈与する。」という風に贈与契約書に金額を明記しておけばOKです。
 なお、預金(預金通帳)は、預金者の名義を変更することはできませんので、贈与者の預金通帳から預金を引き出したうえで、受贈者(贈与を受ける方)の預金口座へ振り込むことになりますので、預金そのものを贈与するという表現は使いません。お手持ちの現金の贈与であっても、記録が残るよう贈与する金額を受贈者の預金口座へ振り込んでおくと良いです。そして、贈与者及び受贈者双方で贈与契約書を保存しておくようにしてください。

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